会の内容


煤で黒くなった太い梁、使い古された柱、波打つ手吹き硝子、組子細工越しの明かり。
「古家が私たちに特別な感覚をもたらすのはどうしてでしょう?」と降幡廣信氏に伺ったことがあります。
「それは、変化することを止めたものの持つ安心感ですよ。」とお答えになりました。

私たちは、次々と新しいものが生まれ、日々激しく変化する世界に生きています。留まることに不安と苛立ちを感じる毎日。限りなく便利になり、たちどころに膨大な情報に接することができる故、自分の立ち位置が分からなくなり、何を選択して良いか戸惑う毎日。

古家は、その激流に確かなくさびを打ち込み、一時の静けさと落ち着きを与えてくれます。

降幡廣信氏の作品を事業の大きな柱に据える私たちは、同じ思いを共有し、それぞれの仕事を結びあわせ、一層大きな拡がりと力を創り出していこうと思います。
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